助成金の財源はどこから拠出されているのでしょうか?財政が逼迫している国が返済不要の助成金なんてどこから出すことができるのかというと、会社が毎年支払っている雇用保険料の中から出しているのです。
雇用保険料は会社と従業員の折半負担ですが、会社負担分には雇用保険二事業の分が加えられます。この雇用保険二事業の中に助成金の補助事業が含まれているのです。
雇用保険二事業とは雇用安定事業と能力開発事業です。
被保険者、被保険者であった者及び被保険者になろうとする者に関し、失業の予防、雇用状態の是正、雇用機会の増大その他雇用の安定を図るため、雇用安定事業を行う。
能力開発事業とは
認定職業訓練その他の事業主等が行う職業訓練の振興に必要な助成、援助、経費の補助等公共職業能力開発施設、及び職業能力開発総合大学校の設置、運営、経費の補助等求職者や退職予定者に対して再就職に必要な知識や技能の講習・訓練の実施教育訓練のための有給休暇を従業員に与える事業主に対する助成や援助職業訓練(事業主が行うものを除く)や講習を受ける労働者やその事業主に対する助成技能検定の実施に要する経費の負担や必要な助成労働者の能力の開発及び向上のために必要な事業(ただし厚生労働省令で定めるもの)の実施したがって、現在雇用保険料を納めている経営者の方も、これから起業して人を雇って雇用保険料を納める方も、自分が納めたお金が還付されるという意味合いなのです。納めっぱなし損にならないためにももらえる時には遠慮なくもらっておく、それが助成金です。