国土交通省は、中小・中堅建設企業のための事業転換のためのケースブックをweb版を開設しました。当該サイトでは、平成23年度「建設企業のための経営戦略アドバイザリー事業」に寄せられた相談案件から、継続コンサルティング(出口支援)として、専門家チームが経営改善及び再生支援に携わった44事例が紹介されています。
◎建設企業のための経営戦略アドバイザリー事業について
中小・中堅建設企業が取り組む新事業展開、事業承継、企業再編及び廃業などを後押しし、企業の経営戦略の実現を支援することを目的としています。支援内容は、「入口支援」と「出口支援」の2段階に分けられています。
「入口支援」は、中小企業診断士や公認会計士等の専門家が電話や派遣を通じて、企業に対してアドバイスが行われるもので、「出口支援」は、そのうち一部の企業を対象とし、目標達成に向けて継続的にコンサルティングが行われるものとなっています。
◎経営戦略相談窓口
平成23年度(平成23年4月18日から平成24年3月30日まで)は、財団法人建設業振興基金や地方整備局等11ヶ所に「経営戦略相談窓口」が設置されました。
◎都道府県・金融機関との連携について
当該支援を効果的に実施するため「パートナー協定」を新設し、32都道府県及び全国82金融機関と連携をとり、企業の経営戦略の実現が図られています。
◎支援44事例の内訳について
分 野 | 紹介事例数 | |
企業・事業の再生 | 事業再生 | 5事例 |
組織再編 | 2事例 | |
撤退・廃業 | 2事例 | |
新事業展開 | 維持管理・リフォーム | 6事例 |
環境・リサイクル | 12事例 | |
サービス | 6事例 | |
農林業 | 6事例 | |
その他 | 5事例 |