厚生労働省は、雇用管理制度(評価・処遇制度、研修体系制度)の導入等を行う健康・環境・農林漁業分野等の事業を営む中小企業事業主を支援するための「中小企業労働環境向上助成金」について公表しました。この助成金は、雇用管理改善を推進し、人材の定着・確保を図ることを目的としたものです。
■中小企業労働環境向上助成金の概要
◎主な受給要件
受給するためには、「重点分野関連事業主」または「介護関連事業主」が、それぞれ次の措置を実施することが必要です。
(1)重点分野関連事業主
ア.評価・処遇制度の導入
イ.研修体系制度の導入
(2)介護関連事業主
ア.評価・処遇制度の導入
イ.研修体系制度の導入
ウ.健康づくり制度の導入
エ.介護福祉機器の導入等
◎受給額
本助成金(コース)は、導入した制度等に応じて、下表の額が支給されます。
(1)重点分野等事業主
中小企業事業主が、労働者の労働環境の向上を図るために、雇用管理改善につながる制度等を導入し、適切に実施した場合に、導入した制度に応じた定額(30万円または40万円)が支給されます。この助成を受けるには、あらかじめ「雇用管理制度整備計画」を作成し、都道府県労働局長の認定を受けることが必要です。
導入した制度等 | 支給額 |
評価・処遇制度 | 40万円 |
研修体系制度 | 30万円 |
(2)介護関連事業主
介護関連事業主が、介護労働者の身体的負担を軽減するために、新たに介護福祉機器を導入し、適切な運用を行うことにより、労働環境の改善がみられた場合に、介護福祉機器の導入費用の1/2(上限300万円)を支給します。この助成を受けるには、あらかじめ「導入・運用計画」を作成し、都道府県労働局長の認定を受けることが必要です。
導入した制度等 | 支給額 |
評価・処遇制度 | 40万円 |
研修体系制度 | 30万円 |
健康づくり制度 | 30万円 |
介護福祉機器等 | 導入に要した費用の1/2(上限300万円) |