厚生労働省は、少子化対策など厚生労働行政施策のための基礎資料を得ることを目的として、同じ集団(成年男女)を対象に毎年継続的に男女の結婚、出産、就業等の実態調査を行っています。この程、「21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)」の第1回(平成24年)及び「21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)」の第11回(平成24年)調査結果が公表されました。

■調査結果の概要

1.調査の目的及び対象者

ある年を基準調査年として、その時点で20〜29歳の男女成年の結婚、出産、就業等の実態及び意識の経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的として実施しているものです。

(1)「21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)」の調査対象について

「21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)」(以下、「24年調査」という。)は、平成24年10月末時点で20〜29歳であった全国(福島県の一部地域を除く。)の男女(及びその配偶者)を対象とした第1回目の調査です。

(2)第11回「21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)」調査対象について

第11回「21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)」(以下、「14年調査」という。)は、平成14年10月末時点で20〜34 歳であった全国の男女(及びその配偶者)を対象とし、そのうち、第9回または第10回調査において協力を得られた者(及びその配偶者)が調査対象とされています。平成24年10月末時点の年齢は、30〜44歳となっている者で、今回で11回目の調査です。

2.結果の概要

(1)独身者の結婚意欲

・「14年調査」における第1回の独身者の結婚意欲別に、この10年間に結婚した割合を性別にみると、男女ともに第1回調査時に「結婚意欲あり」と回答した者は、「結婚意欲なし」と回答した者に比べ、結婚した割合が高くなっている。

・20代独身女性の結婚意欲は、10 年前に比べ正規・非正規ともに増加している。

(2)独身者の交際状況

・20代独身の交際異性ありは、女性で37.2%、男性で25.5%。

・正規・非正規別にみると、男女とも、正規で交際異性ありの者の割合が高い。

・「24年調査」の第1回調査において、独身男女の交際異性の有無を性別にみると、男性に比べ女性の「交際異性あり」と回答した者の割合が高くなっている。これを、就業形態の正規・非正規別にみると、男女とも、「正規」は「非正規」の者に比べ、「交際異性あり」と回答した者の割合が高くなっている。

・性別に、所得ありの者の所得の状況をみると、男女とも、「交際異性あり」の者は「交際異性なし」の者に比べ、平均所得が高くなっている。

・性別に、所得ありの者について、所得階級別にみると、男女とも、所得が高くなるほど、「交際異性あり」の者の割合が高くなっている。

(3)独身女性の結婚後の就業継続意欲

・結婚後も就業継続をしようと答えた独身女性は、結婚を機にやめるなどと答えた者に比べ、結婚前後で同一就業継続している割合が高い。

・「14年調査」と「24年調査」の第1回調査において、独身女性の結婚後の就業継続意欲の状況を正規・非正規別にみると、10年前に比べ「正規」では「結婚を機にやめる」が減少、「考えていない」が増加し、「非正規」では「結婚した後も続ける」が減少している。

・「14年調査」における第1回の独身女性の結婚後の就業継続意欲別に、この10年間に結婚し、結婚前に仕事をしていた女性について結婚前後の同一就業継続の状況をみると、「結婚した後も続ける」と回答した者の結婚前後の就業継続の割合が最も高くなっている。

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