少子高齢化や経済のグローバル化が進行する中で、わが国の経済活力と潜在成長力を高めるためには、国内人材の活用とともに、高度外国人材の多彩な価値観、経験、ノウハウ、技術を活用することが望まれます。厚労省は、企業における高度外国人材活用促進のための一助とするため、株式会社富士通総研に委託して企業における高度外国人材の活用の現状と課題等を分析した結果を「高度外国人材活用のための実践マニュアル」としてまとめ公表しました。

■高度外国人材活用のための実践マニュアル概要

◎高度外国人材活用のメリット例

ア.海外との取引におけるネットワークの構築・拡大により、グローバル経営を推進できる

イ.日本人には無い外国人ならではの能力・発想を取り入れることができる

ウ.国内の外国人向けサービス需要の高まりに対応でき、ビジネスの競争力強化につながる

エ.国籍に関係なく、優秀な人材を確保することができる

オ.組織の多様化・日本人社員への国際化に良い影響を及ぼすことができる

◎活用・定着に向けてのポイント

高度外国人材の能力を最大限発揮させるために、採用や配置の際に配慮すべき事項、日々の業務における対応やマネジメントの際のポイント、自社の将来の中核人材として育成するためのポイントについて

(1)人材の採用・配置について

<採用方針の策定>

・採用目的の明確化・求める人材像の設定

・採用条件の設定

・留学生の就職活動のスケジュールや在留資格等の諸手続きに関する確認

<募集方法の検討• 利用できる募集方法の検討>

・求める人材像に応じた、最適な方法の検討

<採用・選考>

・応募者の能力、意欲、適応性の確認

・日本語コミュニケーション能力、将来の勤務地、日本文化への適応性の確認

・面接時または内定時に、採用後の処遇や経営方針に関する説明

・中途採用の際の留意点

<配置>

・配置時における経営方針、処遇、キャリアパス等に関する説明

・海外に配置する際の配慮

・海外子会社の人材を受け入れる場合の注意

(2)日々の業務での課題への対応(短期的な視点)

<コミュニケーション>

・情報の共有と双方向の意思伝達

・指導の仕方

・コミュニケーションの円滑化のための研修(日本語、生活習慣、ビジネスマナー等)

・日本人社員の異文化に対する理解の促進

<サポート体制>

・外国人材のメンタル面をサポートするための体制整備

・海外駐在経験者の活用

・日本の商習慣や日本語の理解度に合わせた教育

・外国人社員向けの生活支援(住まいの確保等)

<マネジメント(A) >

・自社の経営方針、キャリアパス(昇進、昇給の道筋)等に関する説明、理解

・休暇制度や勤務時間など自社の勤務制度に関する説明、理解

・自社の評価方法に関する説明、理解

・海外企業と日本企業の違いへの対応

(3)中核人材として育成していくための対応(中長期的な観点)

<中長期的な育成方針の策定>

・将来ビジョンの共有(将来のキャリアプランの確認、自社の価値観・将来ビジョンの明示)

・中核人材としての育成の方針の策定(配属の配慮、キャリアパスの明確化 等)

・信頼関係の構築

<マネジメント(B) >

・仕事に対する一定の権限と責任の付与

・能力や成果に応じた評価、処遇のための工夫

・高度外国人材のスキルアップのための研修等の充実

・模範となる人材(ロールモデル)の構築

・組織の国際化

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